江戸前の練り釣りと双璧の伝統ハゼ釣法~~東北・松島の「数珠っこ」に釣戦!

10月29日未明、滞在していた福島県伊達市保原町の写真家・青柳陽一先生宅から先生が20年余にわたって乗り続けている愛車「三菱パジェロ」で、仙台・松島湾を目指して国道4号を北上しました。
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目的は釣り針のないハリス(木綿糸)に餌の青イソメを数珠状に縫い刺しにし、6号のナス型オモリから枝ス状に結んでハゼを狙う江戸時代後期から続く伝統釣法「数珠っこ釣り」を楽しむためです。
私が東京中日スポーツで釣り担当デスクだった頃、ボスこと青柳先生が、この釣りを体験して釣り欄に寄稿してくれました。
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(写真説明=釣り場は松島海岸にある和風ホテルが望見できる湾内です)
この紙面が縁でNHKテレビが取材に訪れたり、釣り好きの女優・東ちづるさんが2度も釣りに訪れたと聞かされました。
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(江戸前の練り釣り同様、大谷船長が櫓を漕いで船を流しなら釣り場を探ります)
ボスが昔、乗った数珠っこ釣りの船頭は大谷護男さんと言って、松島では知らぬ者がいない有名な漁師でした。数年前に逝去されましたが、今回は故人の伝統釣法を受け継いだ子息の正一さん(50)と連絡が取れ、9月末に出かけた東北ロンリードライブの際、宮城県松島町の磯崎漁港にある海鮮食事処「かきの里」で直接、大谷船長に会うことができました。
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現在、氏はサラリーマンが本業のため、仕立て船スタイルで釣りに出られるのは土日祝のみで「数珠っこのハゼなら10月から11月中旬くらいまでが狙い目だね」と言われ、帰京後に大橋君と連絡を取り合って、この日を予約しました。
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(福島の友人の1人、大橋君も私同様リタイアして年金暮らしの身です)
当初は福島市で老舗料亭を営む佐藤学君ら2人が参加し、計5人で出船する予定でしたが、学ちゃんらは直前になって仕事で行けなくなり、私たち3人で出船した次第です。
心配だった台風の影響は小雨だけで、松島湾は風もなく穏やかなベタ凪でした。私たちは7時半に出船して航程10分ほどの浅場(水深3m前後)で釣り開始です。数珠っこ釣りのハゼは、当たり(竿先に微妙なモタレ感じが伝わります。一般的なハゼのブルブルと来る魚信ではありません)が出たら一定のテンションを保って船内に取り込むのですが、これは至難の技で私は2尾しか釣れませんでした。
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抜き上げるように船上に取り込んだ瞬間、ハゼは口を開けて餌を放すので、続けざまに数尾釣れる効率の良い釣り方と言えます。しかし、この日の伏兵は冷雨で釣り始めて2時間後、とうとうボスが寒さに震え始めたのを機に、ひとまず帰港する事にしたのです。

岸壁にある食事処「かきの里」でガンガン(ドラム缶を半切した炭焼き用のコンロ)の中で燃え盛る炭火で暖を取ったら、もう船に戻る気は失せてしまい、そのまま早上がりで福島へ帰還することになりました。
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(写真説明=冷雨のため早上がりして「かきの里」の店外にあった炭焼き用ガンガンの前で暖を取る㊨から青柳先生と大谷船長、そして筆者=松島町の磯崎漁港で)

国道4号沿いのラーメン・チェーン店に立ち寄るつもりでしたが、昼時とあって何処も行列が出来ており、パスする羽目に。そして、ボスの地元にある中華料理店「桜華楼閣」でランチに。食後の午後1時半すぎ、ボスが懇意にしている保原町のイタリアンレストラン「ワサビ」へ向かい、ここでオーナーシェフの末永俊一郎さんに、お土産として大谷船長から頂戴した朝どれの生かきを供出して「オイスタースープ」を作ってもらいました。
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(「これは今まで食べたことがない最高のオイスタースープだよ!」とボスは絶賛) 
ガーリックを利かした特製スープは即興で拵えたものとは思えない旨さで、ボスも「これなら店のメニューになるな!」と感心することしきり。ちなみに、この生ガキは大谷船長の母親と奥さんが手剥きでパック詰めした磯崎漁港のブランド品です。

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