鉄鋼の事なら、お任せ~~創業101年 東京・東上野の岡安鋼材・岡安一男社長は太っ腹!

1916年(大正5年)創業という東京・東上野にある「岡安鋼材株式会社」の3代目社長・岡安一男さん(68)とは釣りが縁で知り合った30年余の知己です。
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(釣りは無論、酒や食を語ったら右に出る者がいない故開高健さんのアラスカ釣行を記念し、ボスこと青柳陽一先生のデザインで製作・直販されたカスタム・ナイフを手にする岡安一男社長)
創業者の祖父・酉蔵さんは明治30年、醤油の街で知られる千葉県野田市の農家に生まれ、11歳の時に小学校を中退して上京。ボルト、ナット、ネジ、鋼(はがね)などを扱う「岡田藤次郎商店」に丁稚奉公で住み込んだそうです。
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(JR御徒町駅と東京メトロ仲御徒町駅から徒歩数分の東上野にある岡安ビル)
そして大正8年、浅草西鳥越町1番地で世帯を持ち、独立するまでの12年間にわたり、岡田商店で注文取り・荷造り・荷車で配達という仕事をこなした苦労人です。
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独立後も幼少期の体験を生かし、率先躬行・質実剛健の生活信条を貫き、商いは現金取引を中心に業績を伸ばして行ったのです。そして戦前、買い入れたJR御徒町駅近くの土地が一家の財の礎となり、2代目の市太郎さんが商店を株式会社に法人化しました。
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初代の酉蔵さんは富士製鉄や三菱製鋼と直接取引をし、2代目の市太郎さんは鋼材を基盤にした工具や石材加工道具なども製造、販売して会社を大きくしたところで昭和63年、10階建ての自社ビルを竣工させ、10階に一男さん一家、9階に市太郎さんが住み、3~8階はテナントに貸し出しています。
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(2代目の市太郎さんは齢90を超えたとは思えない若々しさで今も店頭に立っています=2階ナイフ・ルームで)
店舗2階はナイフ・ショップと一男さんのコレクション・ルームになっており、親交が深かった米国カスタム・ナイフの創始者ラブレス(2010年9月2日、81歳で逝去)の遺作をはじめ、内外有名メーカーの製品を展示販売しているほか、ナイフ・ビルダー用の素材も各種取り揃えています。
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一男さんは日立金属やウッデホルム製鋼、アッサブ鋼材を刃物鋼として販売する一方、ナイフ業界に欠かせない日立金属のATS-34鋼、大同特殊鋼のDC53などを世界に広め、日本刀の刀匠にも特殊鋼を提供しています。
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さらに親日家だった故ラブレスの助言を得て1980年、日本のカスタム・ナイフメーカーやショップ、コレクターらによる非営利同好団体「JKG」(ジャパンナイフギルド)を立ち上げました。同ギルドは毎年ナイフショーを開催しており、今年は10 月 21日と 22日の2日間、東京・東銀座の時事通信ホール(時事通信ビル2階)で「第38回JKGナイフショー」(入場無料)が開かれます。
ここ10数年、岡安さんと釣行する機会はありませんが、私の記者時代に銀座の超高級クラブや向島の花街で芸者遊びを教えてもらったり、ナイフに関する薀蓄も授けてもらいました。
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そんな太っ腹の氏は私が「ボス」と呼んで敬愛する写真家・青柳陽一先生とも長年の付き合いがあり、多趣味な彼から男のロマンを掻き立てる術を学んでいます。

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