これが遊漁船業界の現状じゃないけど、組合が発行した会報「東京湾に生きる」に注目!!

組合員42人と小規模ながら「江戸前の海存続」に情熱を燃やす「東京湾遊漁船業協同組合」(飯島正宏理事長=大森・平和島「まる八」船主)が編集・発行した会報「東京湾に生きる 東京湾における船利用客数調査」は、地域限定ながら遊漁船(釣り船)の実態が分かる、いわば“遊漁船白書”ともいえる内容です。
画像

画像

画像

全国には数えきれないほどの遊漁船が日々釣りファンの乗せて、旬の魚を狙っていますが、実は正確な船数や業者数などを把握した年表の類は見かけません。さらに東京湾遊漁船業協同組合のような活動を約半世紀にわたり、「継続は力なり!」と行っている組織は見当たりません。
画像

画像

相模湾とか駿河湾といった特定の地域を釣り場にする遊漁船の船長たちが加盟する組合はあるものの、対外的な行動力は東京湾を舞台にしている前述の協同組合とは比べ物になりません。
画像

東日本大震災以降、一時のような釣りブームが去り、ヘラブナやニジマスなどを放流して釣らせる管理釣り場も客足が遠のき、釣り具メーカーなども近年は売り上げが伸び悩んでいます。
画像

そんな釣り業界の動向が「東京湾に生きる」に掲載されたデータから推測できます。同誌から遊漁船より観光的な屋形船の衰勢も推察できますが、こちらは2020東京オリンピック・パラリンピックを控え、海外からの集客が期待できるようです。
画像

このオリンピックに関しては、それに伴うウオーターフロントの整備(埋め立て工事などを含む)が自然破壊に繋がる危惧もあります。こうした海沿いの開発話は万博誘致話が持ち上がっている大阪湾でも懸念される一方、今後は大型化している台風の襲来が業界に打撃を与える恐れもあります。
画像

東京湾は世界でも稀な人口密集地に面した好漁場で「江戸前」と呼ばれる海の豊かさを次世代に遺そうと活動している「東京湾遊漁船業協同組合」の皆さんに頭が下がる思いです。       (FJC日本釣りジャーナリスト協議会・会友 森本義紀)


この記事へのコメント

この記事へのトラックバック